ポールスミス

カラー(kolor)は、2022年春夏コレクションを発表した

カラーが追求する「新しいミニマル」

カラー 2022年春夏コレクション - 装飾を含むミニマル、再構築の痕跡をアクセントに|写真1

前シーズンから引き続き、「新しいミニマル」を表現した今季要素を削ぎ落していくことで生み出される“ミニマル”なデザインとは異なる、複雑さやカラーの独自性を残した形での「ミニマル」を追求する全体像の70~80%はシンプルに構成し、ディテールにデザインを集中させてバランスをとることで、「新たなミニマリズム」を構築する

カラー 2022年春夏コレクション - 装飾を含むミニマル、再構築の痕跡をアクセントに|写真27

解体した服のパーツをドッキングさせるという、カラーおなじみの装飾的なディテールがユニークな表情をもたらしているが、同時に全体像の佇まいは「ミニマル」であるそれは、付け加えられた装飾もこの服を構成する上で「必要最小限」の要素だと納得できる調和を見せているためだ

絶妙なバランスで施される装飾

カラー 2022年春夏コレクション - 装飾を含むミニマル、再構築の痕跡をアクセントに|写真43

オーバーサイズのチェスターコートに配されたポロシャツやカラフルなニットのパーツは、コートの服地の流れに連動し同じ波長でドレープを刻んでいるまた、前立て部分に異なるシャツ地を配したブラウス、襟を形作るようにしてポロシャツのパーツを配したチェック柄のアンコンジャケットなど、ドッキングによって生じるノイズを抑えた絶妙な均衡で仕立てることで「ミニマル」なスタイルに仕上げている

質感のコントラスト

カラー 2022年春夏コレクション - 装飾を含むミニマル、再構築の痕跡をアクセントに|写真25

組み合わせた素材の質感のコントラストも印象的だ例えば、メタリックなシルバーのドレスにはマットなニット地を組み合わせ、ハリのある白シャツにはしなやかなオーガンザをドッキングなめらかなトラウザーの生地と、シワ感のあるアクティブな素材を組み合わせたハーフパンツも登場した

あえて表に出した“裏側の構造”

カラー 2022年春夏コレクション - 装飾を含むミニマル、再構築の痕跡をアクセントに|写真21

今季ならではのポイントとして、本来裏側に隠すはずのステッチやテープ、ホッチキスの芯などをあえて表に出して見せている点に注目したい透明シートを部分的にあしらい、その下に縫い目などの構造を重ねて見せることで、手を加えた痕跡のアナログ感や飄飄とした抜け感を表現過去数シーズン継続している「分解と再構築」を、目に見える形でディテールに落とし込んでいる

カラー 2022年春夏コレクション - 装飾を含むミニマル、再構築の痕跡をアクセントに|写真12

例えば、襟やポケットのフラップを透明シートで覆ったテーラードジャケットは、その部分のみステッチや“裏側の構造”を露出させることで、どこかラフな表情にブルゾンの身頃を切り込んでいくかのようなジグザグの縫い目や、鮮やかなブルーの生地に無造作にあしらわれたシルバーのテープなど、ノイズとしてではなくアクセントとしてこれらのディテールが機能しているのが見て取れるポールスミス コピー

カラー 2022年春夏コレクション - 装飾を含むミニマル、再構築の痕跡をアクセントに|写真52

また、カラー初となるネックレスも登場ポールスミス 時計 偽物スタッズを装飾したチョーカーネックレスは、ループタイや付け襟のような感覚でコーディネートに取り入れられ、首もとに華やかさをもたらしている